「信書」と「親展」について
「親展」と表記するとゆうメール、クロネコDM便では発送できないんですか?
という、ご質問を受けることがあります。
また、郵便局で「ゆうメールでは進展と記載されたものは送れません」と言われました
などのご相談を受けるケースもあります。
これは「親展」=「信書」を混同しています。
当然、信書(一般信書便)は「郵便法」により、郵便でしか発送できませんので、
親展は信書と同様であると勘違いして、信書は郵便以外は発送できないという事になる訳です。
郵便局やヤマト運輸の社員の中にもそのように認識している人がいるのも事実です。
ですが、「親展」と記載してあってもゆうメール、クロネコDM便で発送できます。
親展とは(辞書から)
手紙や電報で、名宛人自身が開封して読んでほしいという意で使う語。
と、なっており、あくまで差出人から「宛名の人以外は開封しないでください」というメッセージです。
DMとして差出す場合は、DMの重みが増す(受取人にとって重要な知らせが来た)ようなイメージから、新規開拓のDMのテクニックとして使われることがあります。
また、総務省の信書のガイドラインのQ&Aに
Q4 封筒に「親展」と記載された場合はすべて信書になるのですか
A 封筒に「親展」の記載があるからといって必ずしも信書に該当するとは限りません。信書に該当するか否かは、その封筒に収められた文書の内容が、特定の受取人に対して、意思を表示したり、事実を通知するものであるか否かによって判断されます。
と記載がある通り、表記によって信書になるわけではないとされています。
つまり、親展と記載してる場合は、中身が信書のケースが多い事から勘違いされているが、中身が信書でない場合は親展と記載することだけで信書に当たる訳ではないという事です。